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映画 クロニクル [映画]

どうやら相当おもしろいらしい
という評判を聞いたので鑑賞決定

あとなぜか
1000円で観られるらしいし!
2週間しかやらないっていうから急いで!

若者が超能力を手に入れて大騒ぎ!
って話?

クロニクル

期間限定かつ1000円ということで
そこそこ混んでいるようだったので
土曜の第一回という
出勤みたいな時間に鑑賞

それでも8割埋まってましたよ!
なるほど大人気!

日常的になった手持ちカメラ映像を駆使して
繰り広げられる
「若者がもし超能力を手に入れたら!」

超能力描写で引っ張る映画だと思うんですが
この
自信のない若者が才能を見いだされて
調子に乗るって話は
青春映画の定番フォーマットでもあって
展開や心理描写には既視感バリバリで
たぶんこうなるんだろうなって多くの人が思うように
展開するわけですが
それがつまらないかというとそうではなくて
ままならない若さの炸裂に息苦しいくらい

つまり
よくできてるー

つか
もっと脳天気な話だと思ってたよ!

ポスターとか見れば
別にそんな脳天気な話じゃないってわかるのに!

というわけで
小さな力が徐々に育っていく超能力描写が見事なので
そういう表現に興味がある人におすすめ!

それはピンポイントすぎる?

青春ものにつきものの恋愛要素は
けっこうあっさりテイストなんで
デート映画にはあんまかも!

青春映画の痛みみたいな良さはたっぷりなので
これは若い人が観る映画!

ネタバレありの細かい感想は以下

定番展開とかあの結末はちょっと
みたいなことをTwitterで書いたけど
いろいろ考えたらあれはあれで
すごい良かったんじゃないか?という話になりました!

DSC_0047.jpg

カメラで日常を記録し始めるという不自然な行動に
父親との確執を絡めている
のか?
というスタートから曖昧な感じが絶妙

まぁこの時点で不穏さは出してきてます

超能力を手に入れる事になる経緯が
序盤で語られるわけですが
ここでの主人公に対する仲間二人の振る舞いとか
あまりにいい人すぎるので
後の展開で対立した場面とかで
この辺思い出せば一発で気を入れ替えるだろ?
とか思うわけですが

観てるときは忘れてて

というのも
大事なのは家の問題で

どこかに居場所があれば
たいていの人は救われるし
それは彼もそうだと思うのですが
そのすべてをリセットされてしまう環境が
帰る場所にあるという現実

一番のストレス原因がいるのは間違いないものの
離れられない理由もそこにはあって
その注がれる愛情からの言葉が
「僕は強い」っていう言葉が
結果的に主人公の悲劇の引き金を引くとか
なんかもうねえ・・・

曇りのない描写によって
仲間である二人の友情が真実であることは明白で
誤解のしようがないくらい
まっすぐにその友情をぶつけてくれているのに
父親の一言でそれが全て塗り潰されてしまう
というあたりが切ないというか

若さに親との関係って決して小さくないなぁと

金を強引に集める時に
あの服を着るのは
憎さなのか
かつての憧れなのか

途中で能力をうまく操れる主人公と
苦戦ばかりする従兄弟の彼
という描写があって
もしかして立場が逆転してしまって
互いに互いの立場を理解してわかりあう
って話かな?
と思ったんですが
そうはならなかったのも良かったです

従兄弟の彼が最後まで理性的でいられたのは
勉強をしてたから
ってのは大きいんじゃないかと

いや
ショーペンハウエルはどっちの発言?

あと彼女の存在もか
この描写によって
コンプレックスを克服する方法は
力を得ること以外にもいろいろあるよ!
という前向きなメッセージがあると思うわけです

つまり
主人公にはかなり明確に答えが用意されているという

それなのにあの結末ですよ
息苦しいなんてもんじゃない

後悔するポイントすら見つけられない

もしかしてもっと遡らないといけないのかも?

虐げられた者が
逆襲の力を手に入れた時
それをどうするのか?
というのはこの手の物語の鍵ですが
虐げられている時に何をしているか?
というのが大事なのかなと

よくある展開だとか最初に書いたけど
よくよく思い出したら
そのよくある展開になんとか救いを与えたい
という意志が感じられるような気がしてきました

あの結末も
これだけのヒントを与えられながら
我を通すと当然こうなりますよ?
という意味だと思えば
なんという優しい映画だと

うん
いい話だった

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