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映画 十三人の刺客(試写) [映画]

山田孝之が出演してて
監督が三池崇史というなら
それは鑑賞決定でしょ?

とか思っていたら日曜日の試写に当選しました

基本的に試写はいろいろ愉快じゃない点があるので
前ほど積極的には応募してないのですが
せっかくなので

知ってるあらすじは
暴君を暗殺するために刺客が13人がかりで
襲いかかる話
わかりやすい

十三人の刺客

もちろん試写なので満席

音響がひどいせいか
時代がかった台詞回しのせいか
外国語映画を連続で観てたせいか
台詞が半分くらい聞き取れません

お前等なにいってんの?

とはいえ物語の筋は
もらったちらしに書いてあったので
物語がわからないということはありませんでした

殺陣のシーンもかなりの迫力だったし
三池さんらしいどうかと思うふざけた下ネタも
シグルイ三歩手前くらいの残酷描写もあったので
期待には結構応えてもらったと思うものの
キャラの立て方でいえば
クローズZEROの方が多人数のキャラを立てれていた気がするし
殺陣における敵の沸き方がゲームっぽくて
バイオハザードか!って感じがやや残念

いや
すごい楽しんではいるわけですよ

三池監督に対するハードルが高めになってる
っていうだけの話です

一番のお勧めは松方弘樹

殺陣は一番カッコよかったです
こんな風にいろんな人の殺陣を並べられると
差が歴然としてます
あれを知ることができたという点では
実に有意義でした

伊勢谷友介さんはおいしい役でした
あの躍動感は今後もアクション俳優として
欠かせなくなるんじゃないでしょうか?
ひょろりとした存在感とか独特でよかったです
スタントとかどれくらい使ったんだろ?

期待の山田孝之はぼちぼちです
最初の登場場面とか
得意の呟き台詞とかは抜群ですが
乱闘部分がほとんど空気で残念

谷村美月ファンはわざわざいくほどではありません
使い捨てみたいなもの
吹石一恵さんもおいしい役ではありますが
基本的に女性が活躍するような物語ではないのです

稲垣さんはSMAPであることを思えば十分じゃないかと
尾張の暴虐の際の刀の不恰好な振り方とか
悪を自覚してなお爽やかな笑顔とか
倒されるべき敵としていい存在感でした

というわけで残酷時代劇ファンにはお勧め
シグルイっぽい見せ場もたくさんあります
残酷メインでエロ要素は抑え目です

とはいえ
18禁でシグルイ映画化する時は三池さんしか
撮れないと思いました

三池さん映画でちょくちょく見かける
つながり上不自然でも妙な場面をねじ込む
という癖はほめられた事じゃないんだろうけど
大好きです

とか基本的にこれで終わりでいいとは思いますが
一応書いた
ネタバレ込みの感想は以下

P1000167.jpg


なんかいきなり原爆投下がどうとか言い出してびっくり

最初がハラキリって事で
外国人には衝撃的なんじゃないでしょうか
上司に厳しい意見をいう時に腹を切る習慣

とはいっても大作邦画なので
切ってる腹を直接映したりはしません
内野さんの顔芸みたいになっています
首の筋の浮き方とかスゴいです

とか最初にかましておいて
展開される話の流れは王道なのだと思いますが
偉い役職の人の台詞がほとんどききとれなくて
なかなかのストレスでした

空虚な政治用語を弄して現実をみていない為政者
とかそういう描写ではなくて
鑑賞者の無知のせいだと思います

それでも老中が主人公の役所さんに指令を出すときに
暗殺しろと明言していないっぽくて
ひたすら察しろと言わんばかりなところとか
その嫌らしさとかなかなかです

引き受けさせるためにエログロ演出までしますが
この辺りの若い女性客をどんびきさせる展開は
素晴らしかったと思います

血の涙とよだれにまみれて
「みなごろし」
バーンッ!てねぇ?

あれ老中が練習させたりしたのかなあ
ひとでなしはどいつだ

引き受けて仲間を集めて作戦立てて決行
という流れはもはや少年漫画的とも言えます

平和な世の中なので使える男は数名しかいないとか
耳が痛い話です

途中で加わる十三人目の伊勢谷くんの存在感が
いいアクセントでした

罠を仕掛けた宿場町に敵一行がくるかどうか
とか
一応駆け引きはあるものの結果は知ってるわけで
ここのサスペンス感は普通


あとはとにかく殺陣シーン
なにしろ三池監督なので
どれだけむちゃくちゃしてくるかと思ったら
派手ではあるものの
でたらめ感はやや薄味
残念

ギミック満載の序盤の展開から
斬り合いになだれこむわけですが
ここでの工夫された描写が限られたメンツ分しかなくて
これまた残念

13人それぞれの戦い方や
ちらしに書いてある特性を活かした描写が
十分にはありません
だったら7人でいいんじゃない?

剣豪浪人とその弟子においしいシーンが集まって
他のキャラの特性がいまいち表に出てきてない印象です
最初から異端の伊勢谷くんは普通においしかったです

こうなると素で殺陣がうまい松方さんが目立つのは道理で
序盤の華麗すぎる体さばきから
徐々に披露して酔拳っぽくなる展開で
脱力してふらふらの状態でも斬る時に刀に力が宿る感じとか
もう見事

あと
これから観に行く人は是非斬り倒した数を
カウントしてみてください
なんか結構終盤まで援軍がだーっと集まってきてて
斬り合いになる前に提示された数より
ずっと多すぎるんじゃないかと思います

味方が倒れ始める辺りで
敵の数も減っていってくれないと
なんか気持ちよくないというか
拮抗している感じがないというか

味方が死んでるのに
終盤で一気に減ったみたいになっちゃうし

あと
伊勢谷くんのあっさりすぎる退場の仕方は
ラスボスバトルに絡んでくると期待させましたが
そうでもなくてこれも残念
それは単なる好みの問題か

すべての決着後の数分の
あとまだ何か起こるの?
という緊張感はよかったです

結局は吹石一恵が勝利の女神ってことでいいんですか?
というネタバレをして終了

娯楽作品としては満足でした
ちゃんと音響のしっかりした映画館で観るのがお勧めです

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